2006.12.20 (Wed)
寒い季節に弾きたい音楽

東京も太陽の出ない日は大分冷え込むようになりました。
とは言っても、元々暑がりな僕は、冬場は極寒(特に昨冬は厳しい寒波に襲われました)のワルシャワで鍛えたせいもありますが、それなりの防寒対策をしていれば特に寒い!!と感じることはあまりありません。
むしろエアコンをつけない時の室内の方が寒いです。日本の家の窓は隙間風が多すぎます。
かといって室内でエアコンをガンガンにつけるのが好きではありません。脳の酸素が欠乏して頭がボーっとしてくるからです。
だったら厚着をすればいいのですが、室内で厚着をするのも動きにくくて好きではありません。
ワルシャワのキチっとしまる窓にセントラルヒーティング(冬期に家やアパート全体を暖かくするシステム)が恋しいです。
たとえ外気温がマイナス20度に達しても室内はおよそプラス20度弱に保たれるので薄着で快適に暮らせるのです。
ようするにワルシャワの楽な生活(あくまで室内限定ですが・・・)に慣れてしまったため、この生活を今の東京の家に求めているただのわがままなのでした。一度楽を覚えてしまうと人間は恐ろしい・・・(笑)
どうでもいいことはさておき・・・
これは僕だけかもしれませんが、寒くなるとなぜか気分が憂鬱になる傾向にあります。
「悲しい、寂しい、なぜか切ない、やるせない、狂おしい、人肌恋しい・・」等等、一見マイナス要素の感情が自然と感じる回数が増えるように思います。
僕の場合は思いつめ過ぎると参ってしまうので、そのマイナス傾向の感情を無理やりプラスにもっていこうと考えます。
そんな時にピッタリな音楽・・・それは寒い(イメージのある)国の音楽です。
特にロシア音楽はそのメランコリックな雰囲気が僕にとっては非常に共感できるものがあります。毎年冬になると弾きたくなるのです。
今年の冬はムソルグスキーにかかりっきりになりそうですが、他にもロシアものが弾きたいと思ったので、ふと思いついたのはスクリャービンの練習曲 cis-moll,Op.42-5です。
この曲は憂鬱な気分の時にはピッタリ!メインとなる運動は左手なので、最近左手がサボり気味だったこともあり右脳を活性化させる上でも効果的です。
特に好きな箇所はといいますと・・・
↓譜例 1をご覧下さい。

水色の線で囲った2小節(2回目は変形ヴァージョン)が何ともドラマティックで、赤丸で囲ったE(ミ)の音に達した瞬間、苦悩の中のかすかな喜びが感じ取れ、そのまま2小節目に突入すると何とも言えない感動的な和声の変化を感じられます。
左手は終始忙しく、二回目の右手も弾き易くはないので、練習無しでは容易にはスムーズに弾くことはできないのですが、ゆっくり弾いてても感動することのできる大好きな部分です。むしろゆっくり弾いたほうがそのEに達するわずかな瞬間に長く停滞することができるので、より感動できるかもしれません。(笑)
↓続いて譜例 2をご覧下さい。

今度はコーダのクライマックス部分です。
嵐のような右手の重音がどんどん激しくなりff(フォルティッシモ)で容赦なく突き進んでいき赤く囲った部分に到達した瞬間、今まで溜め込んでいた怒りが一気に爆発します。
しかしそのやり場のない怒りも全てを放出するのではなく、最後は無理やり押し殺してpp(ピアニッシモ)で締めくくられます。
スクリャービンの精神描写を見事に現している名作だと思います。
技術的にはここの右手で力が入ってしまうと、腕がつりそうになってしまうので要注意です。(笑)
と、このように文章で説明しても中々イメージがつきにいくいと思いますので、録音をupできるようこれから練習に励みます。
どんな感情であれ、ピアノを表現するのにはプラスになってしまう・・・ピアニストはある意味とても幸せなことかもしれません。(笑)
余談ですが、昨冬没頭したこれまた寒い国代表:ラフマニノフのソナタや、最近録音したシマノフスキ(隠れた名曲)、ラフマニノフの小品の録音をupしました。
http://www.geocities.jp/yuma_pianista/performance.html
↑このURLからどうぞ。
よろしければ、お時間がございましたらお聴きくださいませ。
それでは皆様、素敵なクリスマスをお過ごし下さい!!(僕の分まで!?)


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2006.12.10 (Sun)
アルカディ・ヴォロドス ピアノリサイタル@彩の国さいたま芸術劇場
12月9日(土)雨 最高気温7度・・・
寒い!!こんな悪条件の中、僕の大好きなピアニストの1人であるアルカディ・ヴォロドス(Arcadi Volodos)を聴いてきました。

このリサイタルは中村紘子氏が音楽監督を務めるTHE 100 PIANISTSというシリーズの98人目としてヴォロドスが招聘されたようで、最初に中村紘子氏のトークで始まりました。
中村女史の「ヴォロドスさんはようやく時差ボケが取れて絶好調らしいです。」「有名なトルコ行進曲のヴォロドス編より凄いものが聴けるかも」という言葉に客席からもどよめきと、期待の声が上がりました。
プログラムは、
前半が、
シューベルト:楽興の時、Op.94 D.780より第1曲、第2曲、第5曲
ピアノソナタ第11番へ短調、D.625
後半が、
リスト:『巡礼の年 第1年 スイス』より「オーベルマンの谷」
『巡礼の年 第2年 イタリア』より「物思いに沈む人」
『2つの伝説』より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
『詩的で宗教的な調べ』より「葬送」
でした。
話は前後しますが、僕がこのピアニストを最初に知ったのは数年前、まさにその有名なトルコ行進曲の映像を見たときに度肝を抜かれ、その後いくつかCDを購入したのですが、実は初めて生で聴いたのは丁度1年位前、去年の11月のワルシャワでのリサイタルででした。
その時のプログラムも前半シューベルト、後半リストで、約半分が今回と同じプログラムだったのですが、プログラム最後のハンガリー狂詩曲13番のヴォロドス編を弾き終えた時点で既に会場は半狂乱状態、その後アンコールでもヴォロドスはエンジン全開のお祭り状態で、観客ももうただただ笑うしかなく、全員スタンディングオヴェイションのとんでもないリサイタルを聴いてしまったのです。
1年ぶりのヴォロドスとの再会!!
期待に胸が高鳴る中、ヴォロドスが入場します。
去年と変わらず風船のようなお腹は健在。去年のほうが太っていたように見えました。(笑)
前半のシューベルトはまったく無駄の無い正当派の音楽でした。
ワルシャワ公演と同様、特に弱音で魅せてくれました。
本当にかすかな音のpppまで見事なコントロールと集中力で観客を惹きつけます。
そして地味に弾きにくいシューベルトの瞬間的な跳躍も相変わらずお見事!
ソナタに入るとヴォロドスもリラックスしてきたのかピアノも大分鳴り出してきて音の幅が一気に広がります。
終楽章の難所もなんのその。かといって技巧を必要以上に見せることはなく非常に好感が持てます。
前半はやはり弱音がとにかく美しかったです。歌い方も上手い!!
前半終了の時点で早くもブラヴォーの声があがりました。
そしてメインともいえるオールリストの後半に突入。
まずは「オーベルマンの谷」・・・
僕はこの曲を弾いたことがないのですが、ワルシャワ公演のときから疑問に思ってたので今回はより念入りに聞いてみると。。。
やはり後半から原曲と違う!!(笑)
明らかに恐ろしく難しいパッセージやらオクターヴの激しい連打、中間声部で歌いつつピアノの最上部と最下部で伴奏(1人3役)の大爆発・・・
どうもホロヴィッツが編曲したものが元になっているようですが、ヴォロドス自身もアレンジしていると思われます。
いきなりやってくれたか~と思いつつ、「物思いに沈む人」では静寂を取り戻します。
「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」は弱音ペダルに乗せたトリルがきらきら美しい。本当に小鳥がさえずっているような錯覚に陥りそうでした。
そして最後の「葬送」・・・
出だしは大胆にも1つのペダルで10数小節伸ばしっぱなしにしていました。それがホールの残響と見事に溶け合って非常に効果的でセンスの良さが光ります。
リストの「葬送」といえば思い出されるのが、中間部の左手の連続オクターヴが難所として有名ですが、ヴォロドスは待ってましたとばかりに全開モードに突入!
ただし変にアチェルランド(だんだん速くする)したりするのではなく、一定の速めのテンポを保ちつつ両手のオクターヴの跳躍も減速することなく頂点まで一気に突き進みます。
そこからのテーマの行進はとにかくスケールが大きい!
終結部も徐々に残響を消していくペダリング等、細部までのこだわり、そして何よりリストへの敬意が感じられる素晴らしい演奏でした。
お待ちかねのアンコールは・・・
1.リスト:ノクターン「夢の中に」
2.J.S.バッハ=リスト編「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲
3.リスト=ホロヴィッツ=ヴォロドス編:ハンガリー狂詩曲第15番「ラコッツィ行進曲」
4.スクリアビン:「舞い踊る愛撫」Op.57-2
5.マルチェッロ=バッハ編 :オーボエ協奏曲 第2楽章から
やっぱり一番盛り上がったのが3のラコッツィ行進曲でした。(笑)
とにかくピアノの鍵盤をフル活用し、とてつも無く難しいアレンジに仕上がっているのですが、ヴォロドスにはまだまだ余裕さえ感じられ、最後はワルシャワで弾いた時とはまた違うアレンジをアドリブで入れているようでした。
さいたま芸術劇場のお客さんはとてもマナーが良いため、スタンディングオヴェイションは起こりませんでしたが、ヴォロドスご本人はとてもご満悦の表情。
胸に両手をあてる仕草はワルシャワでは見られなかった光景で新たなパフォーマンスでしょうか。(笑)
最後のマルチェッロが終わっても観客の拍手が鳴り止むことがなく、「もっと弾いて!!」とアピールしますが、会場が明るくなってしまい、残念ながらここで終了。
その後サイン会があったようで長打の列が。。。本当に全員にサインしたのだろうか・・・サインするだけで腱鞘炎になってしまいそうな数の人が並んでいました。
ヴォロドスさんお疲れ様でした、そして素晴らしい演奏をありがとう!!
今現在、世界的に見てもこれだけのピアニストはそういないと思います。皆様もいつかお聴きになることを強くオススメします。
思い出すとまだまだ興奮冷めやらないところですが、気づいたらこんな時間・・・
本当はもっと細かく語りたいのですがキリが無いので・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。

寒い!!こんな悪条件の中、僕の大好きなピアニストの1人であるアルカディ・ヴォロドス(Arcadi Volodos)を聴いてきました。

このリサイタルは中村紘子氏が音楽監督を務めるTHE 100 PIANISTSというシリーズの98人目としてヴォロドスが招聘されたようで、最初に中村紘子氏のトークで始まりました。
中村女史の「ヴォロドスさんはようやく時差ボケが取れて絶好調らしいです。」「有名なトルコ行進曲のヴォロドス編より凄いものが聴けるかも」という言葉に客席からもどよめきと、期待の声が上がりました。
プログラムは、
前半が、
シューベルト:楽興の時、Op.94 D.780より第1曲、第2曲、第5曲
ピアノソナタ第11番へ短調、D.625
後半が、
リスト:『巡礼の年 第1年 スイス』より「オーベルマンの谷」
『巡礼の年 第2年 イタリア』より「物思いに沈む人」
『2つの伝説』より「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
『詩的で宗教的な調べ』より「葬送」
でした。
話は前後しますが、僕がこのピアニストを最初に知ったのは数年前、まさにその有名なトルコ行進曲の映像を見たときに度肝を抜かれ、その後いくつかCDを購入したのですが、実は初めて生で聴いたのは丁度1年位前、去年の11月のワルシャワでのリサイタルででした。
その時のプログラムも前半シューベルト、後半リストで、約半分が今回と同じプログラムだったのですが、プログラム最後のハンガリー狂詩曲13番のヴォロドス編を弾き終えた時点で既に会場は半狂乱状態、その後アンコールでもヴォロドスはエンジン全開のお祭り状態で、観客ももうただただ笑うしかなく、全員スタンディングオヴェイションのとんでもないリサイタルを聴いてしまったのです。
1年ぶりのヴォロドスとの再会!!
期待に胸が高鳴る中、ヴォロドスが入場します。
去年と変わらず風船のようなお腹は健在。去年のほうが太っていたように見えました。(笑)
前半のシューベルトはまったく無駄の無い正当派の音楽でした。
ワルシャワ公演と同様、特に弱音で魅せてくれました。
本当にかすかな音のpppまで見事なコントロールと集中力で観客を惹きつけます。
そして地味に弾きにくいシューベルトの瞬間的な跳躍も相変わらずお見事!
ソナタに入るとヴォロドスもリラックスしてきたのかピアノも大分鳴り出してきて音の幅が一気に広がります。
終楽章の難所もなんのその。かといって技巧を必要以上に見せることはなく非常に好感が持てます。
前半はやはり弱音がとにかく美しかったです。歌い方も上手い!!
前半終了の時点で早くもブラヴォーの声があがりました。
そしてメインともいえるオールリストの後半に突入。
まずは「オーベルマンの谷」・・・
僕はこの曲を弾いたことがないのですが、ワルシャワ公演のときから疑問に思ってたので今回はより念入りに聞いてみると。。。
やはり後半から原曲と違う!!(笑)
明らかに恐ろしく難しいパッセージやらオクターヴの激しい連打、中間声部で歌いつつピアノの最上部と最下部で伴奏(1人3役)の大爆発・・・
どうもホロヴィッツが編曲したものが元になっているようですが、ヴォロドス自身もアレンジしていると思われます。
いきなりやってくれたか~と思いつつ、「物思いに沈む人」では静寂を取り戻します。
「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」は弱音ペダルに乗せたトリルがきらきら美しい。本当に小鳥がさえずっているような錯覚に陥りそうでした。
そして最後の「葬送」・・・
出だしは大胆にも1つのペダルで10数小節伸ばしっぱなしにしていました。それがホールの残響と見事に溶け合って非常に効果的でセンスの良さが光ります。
リストの「葬送」といえば思い出されるのが、中間部の左手の連続オクターヴが難所として有名ですが、ヴォロドスは待ってましたとばかりに全開モードに突入!
ただし変にアチェルランド(だんだん速くする)したりするのではなく、一定の速めのテンポを保ちつつ両手のオクターヴの跳躍も減速することなく頂点まで一気に突き進みます。
そこからのテーマの行進はとにかくスケールが大きい!
終結部も徐々に残響を消していくペダリング等、細部までのこだわり、そして何よりリストへの敬意が感じられる素晴らしい演奏でした。
お待ちかねのアンコールは・・・
1.リスト:ノクターン「夢の中に」
2.J.S.バッハ=リスト編「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲
3.リスト=ホロヴィッツ=ヴォロドス編:ハンガリー狂詩曲第15番「ラコッツィ行進曲」
4.スクリアビン:「舞い踊る愛撫」Op.57-2
5.マルチェッロ=バッハ編 :オーボエ協奏曲 第2楽章から
やっぱり一番盛り上がったのが3のラコッツィ行進曲でした。(笑)
とにかくピアノの鍵盤をフル活用し、とてつも無く難しいアレンジに仕上がっているのですが、ヴォロドスにはまだまだ余裕さえ感じられ、最後はワルシャワで弾いた時とはまた違うアレンジをアドリブで入れているようでした。
さいたま芸術劇場のお客さんはとてもマナーが良いため、スタンディングオヴェイションは起こりませんでしたが、ヴォロドスご本人はとてもご満悦の表情。
胸に両手をあてる仕草はワルシャワでは見られなかった光景で新たなパフォーマンスでしょうか。(笑)
最後のマルチェッロが終わっても観客の拍手が鳴り止むことがなく、「もっと弾いて!!」とアピールしますが、会場が明るくなってしまい、残念ながらここで終了。
その後サイン会があったようで長打の列が。。。本当に全員にサインしたのだろうか・・・サインするだけで腱鞘炎になってしまいそうな数の人が並んでいました。
ヴォロドスさんお疲れ様でした、そして素晴らしい演奏をありがとう!!
今現在、世界的に見てもこれだけのピアニストはそういないと思います。皆様もいつかお聴きになることを強くオススメします。
思い出すとまだまだ興奮冷めやらないところですが、気づいたらこんな時間・・・
本当はもっと細かく語りたいのですがキリが無いので・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。


タグ : アルカディ・ヴォロドス 彩の国 中村紘子 volodos
2006.12.04 (Mon)
Diary(ブログ)を新設しました!
この度ブログを始めることにしました。
街ではすっかりクリスマスモードに突入しておりますので、デザインもクリスマス限定ヴァージョンで!(笑)
頻繁に更新することは難しいですが、思いついた時に書いていくつもりです。時には音楽に関係ないことも書くかもしれませんが、ご容赦下さいませ(笑)皆様に気軽にコメントして頂けたら幸いです。
折角ですので最近思ったことを・・・
昨日久しぶりに銀座のYAMAHA及び山野楽器に楽譜を探しに行きました。
目的はパデレフスキという作曲家の小品の楽譜でした。
このパデレフスキという人は日本ではショパンのパデレフスキ版で有名ですが、彼の作曲家としての作品は日本ではあまり知られておりません。
そのパデレフスキはピアニストとしてはもちろん、なんと政治家としても活躍した異色の経歴の持ち主ですが、そんな彼の作品をポーランド留学中に何曲か勉強する機会がありました。
お世辞にも名曲とはいい難い作品もありますが、最近昔の録音を漁っていたところ、以前韓国人の友人が演奏した時の録音をたまたま見つけて聴いて、「ああ、こんな綺麗な曲もあったんだな~!」と思い出し、その楽譜が急に欲しくなってしまったので、他の楽譜も探すついでに出かけたわけです。
その曲はショパンの影響が明らかに見られ、ほとんど初見で弾けてしまうような易しい曲なのですが、今現在も私の脳内をループ再生しているので、一刻も早く楽譜が欲しかったのです。
しかし・・・
現実は甘くは無く、山野楽器ではパデレフスキの項目すら無く、日本で最大規模のクラシック楽譜を扱っていると言われているYAMAHA銀座店にも、メヌエットという小品一曲が置いてあるのみでした。
ワルシャワの楽譜屋は品揃えが悪いことで学生に評判が悪かったのですが、さすが本場ということでパデレフスキの楽譜は非常に充実しておりました。
今頃もっと買って置けば良かったと後悔しております。(笑)
というわけで今回はパデレフスキの楽譜はきっぱり諦め、来年3月に弾くムソルグスキーの「展覧会の絵」の楽譜を色々見比べていました。
この曲の楽譜は色々な出版社から出ていて、余裕があれば全て買いたいのですがそういう訳にもいかないので・・・
この「展覧会の絵」は弾き易い場所とそうでない所(手の大きさや指の都合を無視したと思われる箇所)の差が激しいです。
その後者の不安を取り除くためにいい指使いがないかな~と・・・
ウィーン原典版を見てみたところ、運指(指使い)の指示がまったく書いて無く、解説ページにいくつかヴラディーミル・アシュケナージ氏の助言がありました。
彼は比較的手が小さいようなので(それでも10度《ドからミまで》は届くようですが・・・)参考になるような運指法だけ脳裏に焼き付けて購入しませんでした。
アシュケナージさん、ごめんなさいm(_ _)m
結局購入したのはヘンレ版でした。ヘンレ版にしては珍しく指使いが想像以上に多く載っていたのが決め手です(笑)
なんだかだらだらと長くなってしまいました。
今後もオフィシャルホームページとともによろしくお願いします。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい!!(まだ早い!?)

街ではすっかりクリスマスモードに突入しておりますので、デザインもクリスマス限定ヴァージョンで!(笑)
頻繁に更新することは難しいですが、思いついた時に書いていくつもりです。時には音楽に関係ないことも書くかもしれませんが、ご容赦下さいませ(笑)皆様に気軽にコメントして頂けたら幸いです。
折角ですので最近思ったことを・・・
昨日久しぶりに銀座のYAMAHA及び山野楽器に楽譜を探しに行きました。
目的はパデレフスキという作曲家の小品の楽譜でした。
このパデレフスキという人は日本ではショパンのパデレフスキ版で有名ですが、彼の作曲家としての作品は日本ではあまり知られておりません。
そのパデレフスキはピアニストとしてはもちろん、なんと政治家としても活躍した異色の経歴の持ち主ですが、そんな彼の作品をポーランド留学中に何曲か勉強する機会がありました。
お世辞にも名曲とはいい難い作品もありますが、最近昔の録音を漁っていたところ、以前韓国人の友人が演奏した時の録音をたまたま見つけて聴いて、「ああ、こんな綺麗な曲もあったんだな~!」と思い出し、その楽譜が急に欲しくなってしまったので、他の楽譜も探すついでに出かけたわけです。
その曲はショパンの影響が明らかに見られ、ほとんど初見で弾けてしまうような易しい曲なのですが、今現在も私の脳内をループ再生しているので、一刻も早く楽譜が欲しかったのです。
しかし・・・
現実は甘くは無く、山野楽器ではパデレフスキの項目すら無く、日本で最大規模のクラシック楽譜を扱っていると言われているYAMAHA銀座店にも、メヌエットという小品一曲が置いてあるのみでした。
ワルシャワの楽譜屋は品揃えが悪いことで学生に評判が悪かったのですが、さすが本場ということでパデレフスキの楽譜は非常に充実しておりました。
今頃もっと買って置けば良かったと後悔しております。(笑)
というわけで今回はパデレフスキの楽譜はきっぱり諦め、来年3月に弾くムソルグスキーの「展覧会の絵」の楽譜を色々見比べていました。
この曲の楽譜は色々な出版社から出ていて、余裕があれば全て買いたいのですがそういう訳にもいかないので・・・
この「展覧会の絵」は弾き易い場所とそうでない所(手の大きさや指の都合を無視したと思われる箇所)の差が激しいです。
その後者の不安を取り除くためにいい指使いがないかな~と・・・
ウィーン原典版を見てみたところ、運指(指使い)の指示がまったく書いて無く、解説ページにいくつかヴラディーミル・アシュケナージ氏の助言がありました。
彼は比較的手が小さいようなので(それでも10度《ドからミまで》は届くようですが・・・)参考になるような運指法だけ脳裏に焼き付けて購入しませんでした。
アシュケナージさん、ごめんなさいm(_ _)m
結局購入したのはヘンレ版でした。ヘンレ版にしては珍しく指使いが想像以上に多く載っていたのが決め手です(笑)
なんだかだらだらと長くなってしまいました。
今後もオフィシャルホームページとともによろしくお願いします。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい!!(まだ早い!?)


タグ : ピアノ Yamaha パデレフスキ ショパン 銀座 ムソルグスキー 展覧会の絵 原典版 ポーランド ワルシャワ
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