2010.10.23 (Sat)
最(災)難ソナタに挑戦します!!
既に始まっておりますY.P.A.創立50周年ベートーヴェンソナタ全曲演奏会・・・
ショパンイヤーになぜベートーヴェン?という突っ込みはスルーさせて頂いて、(笑)
私の出番も迫ってきております!!

ベートーヴェンのソナタ中で、いや歴史上3声のフーガでこんなに難しい曲は無いのは?というピアニストが最も恐れる曲の一つである第29番の大ソナタ「ハンマークラヴィーア」を弾かせて頂きます。
日時:11月5日(金) 19:00開演 18:30開場
場所:ルーテル市ヶ谷センター
料金:一般3,000円 学生2,500円
《オールベートーヴェンプログラム》
ソナタ第19番 第20番 (大井 望茂子)
ソナタ第27番 第29番「ハンマークラヴィーア」 (瀬川 由馬)
ベートーヴェンの32曲のソナタのうち後期(28番以降)に属するこのソナタは、とてつもなく巨大で(私の演奏時間は約42分)、一般にはあまり知られておりませんが、決して聴きにくいということはございません。
特に4楽章の10分に渡るフーガが大変に難しく、人間工学を半分無視したような技巧、しかし決して演奏不可ではないというギリギリの状態で常に弾き続けねばならない苦しさがあります。
今回は簡単に予習できるように、少しリハーサル時の音源も交えて各楽章魅力に迫ってみます。
第1楽章 Allegro (約11分30秒)
冒頭のリズミカルで重厚な和音によって40分に渡る長大なソナタの幕開けです。
その後は高音部から繊細な3声のメロディが奏でられていきますが、たちまち広域に達し、力強い和音の連続が続きます。もうベートーヴェンが新しいピアノ(それまでで一番音域が広い)を弾くのが楽しくて、いきなり酷使している感があります。笑
この圧倒的な存在感の1楽章は多彩な音色が要求され、まるで交響曲のようです。
よろしければ→冒頭(提示部)まで←お聴き下さい。
第2楽章 Scherzo (約2分45秒)
明るく軽快なリズムが特徴的なスケルツォは弾いていても思わず踊ってしまいそうです。
一転中間部は不気味な空気が流れ、心拍数が一気に高まります。
ほんの少しアレンジされた主題に戻り安堵しますが、まさに風のように去っていくような楽章です。
→冒頭から中間部途中まで←ご試聴下さい♪
第3楽章 Adagio sostenuto (約16分)
とてつも無く長い緩徐楽章。荘厳な冒頭の和音で奏でられるメロディと第2主題の変奏形式も交えながら物語が展開していきます。
ベートーヴェンの緩徐作品で最高傑作とも言えるこの楽章は、最も天国に近づくことのできる曲ではないかと思っています。
しかし天国へは簡単に行けるわけもなく、それまでには幾多の苦難の道が待ち構えており、
それを乗り越え、また煩悩を捨て切った瞬間に天へと舞い上れるのだとベートーヴェンが示してくれているようです。
弾いているときは何とも言えない心地よさに包まれ、また魂が浄化され、とても純粋な気持ちになれる、大変魅力的な曲です。
→冒頭から第2主題途中まで←お聴き下さい♪
第4楽章 Largo - Allegro risoluto (約11分)
序奏は3楽章の空気を受け継いでいるようですが、ヘ長調に転調しています。
→4楽章冒頭←をお聴き下さい♪
次々と挿入されるパッセージは次第に激しさを増しますが、
いったんそれら全てを飲み込んだ後に大爆発し放出されるのが、
この曲の災難所(←誤表記ではございません。苦笑)の3声のフーガです。
フーガのテーマの出だしが少しわかりにくいのですが、八分音符の強音に続く長いトリルが出だしの目印です。
その後16分音符で10小節にも渡るテーマが先ずは左手一本で奏でられ、様々な形(拡大形、逆行形、反行形)で現れます。
→フーガ登場直前からフーガ主題、3声のフーガの絡み、第2主題まで←お聴き下さい♪
フーガを聴く楽しみは、まずはテーマを聴きとることが第一歩なのですが、対旋律(テーマに呼応しながらも別の形を持つメロディ)も追って聴けるとさらに立体的に楽しめます。
これを弾く方はもうパニック寸前のところで大変忙しいのですが、慣れてきますとパズルゲームをはめる楽しさといいますか、陳腐な言い方をしますとモグラたたきゲームの出題者側に立ったような、まるで「モグラ出しゲーム」をしているような感覚で楽しめます。笑
モグラ(=テーマ)の顔をいろんな場所から出させるのです♪
これだけスリリングな曲ですから本番も当然冷や冷やになることも目に見えていますが、
それ以上にベートーヴェンが全身全霊をかけて作った長大な名作を皆様と共に楽しめたらなぁと願っております。
当日は同級生の大井望茂子さんがソナチネアルバムでもおなじみの19番、20番のソナタを弾き、27番のソナタも私が弾きます。
最易と最難のソナタのカップリングも珍しいと思いますので、上記の音源を聴いて続きをライヴも聴いてみたい!と思われた方、お時間ございましたら是非お越し下さいませ♪
お問い合わせはyumaism@hotmail.co.jpまでよろしくお願いいたします。
ショパンイヤーになぜベートーヴェン?という突っ込みはスルーさせて頂いて、(笑)
私の出番も迫ってきております!!


ベートーヴェンのソナタ中で、いや歴史上3声のフーガでこんなに難しい曲は無いのは?というピアニストが最も恐れる曲の一つである第29番の大ソナタ「ハンマークラヴィーア」を弾かせて頂きます。
日時:11月5日(金) 19:00開演 18:30開場
場所:ルーテル市ヶ谷センター
料金:一般3,000円 学生2,500円
《オールベートーヴェンプログラム》
ソナタ第19番 第20番 (大井 望茂子)
ソナタ第27番 第29番「ハンマークラヴィーア」 (瀬川 由馬)
ベートーヴェンの32曲のソナタのうち後期(28番以降)に属するこのソナタは、とてつもなく巨大で(私の演奏時間は約42分)、一般にはあまり知られておりませんが、決して聴きにくいということはございません。
特に4楽章の10分に渡るフーガが大変に難しく、人間工学を半分無視したような技巧、しかし決して演奏不可ではないというギリギリの状態で常に弾き続けねばならない苦しさがあります。
今回は簡単に予習できるように、少しリハーサル時の音源も交えて各楽章魅力に迫ってみます。
第1楽章 Allegro (約11分30秒)
冒頭のリズミカルで重厚な和音によって40分に渡る長大なソナタの幕開けです。
その後は高音部から繊細な3声のメロディが奏でられていきますが、たちまち広域に達し、力強い和音の連続が続きます。もうベートーヴェンが新しいピアノ(それまでで一番音域が広い)を弾くのが楽しくて、いきなり酷使している感があります。笑
この圧倒的な存在感の1楽章は多彩な音色が要求され、まるで交響曲のようです。
よろしければ→冒頭(提示部)まで←お聴き下さい。
第2楽章 Scherzo (約2分45秒)
明るく軽快なリズムが特徴的なスケルツォは弾いていても思わず踊ってしまいそうです。
一転中間部は不気味な空気が流れ、心拍数が一気に高まります。
ほんの少しアレンジされた主題に戻り安堵しますが、まさに風のように去っていくような楽章です。
→冒頭から中間部途中まで←ご試聴下さい♪
第3楽章 Adagio sostenuto (約16分)
とてつも無く長い緩徐楽章。荘厳な冒頭の和音で奏でられるメロディと第2主題の変奏形式も交えながら物語が展開していきます。
ベートーヴェンの緩徐作品で最高傑作とも言えるこの楽章は、最も天国に近づくことのできる曲ではないかと思っています。
しかし天国へは簡単に行けるわけもなく、それまでには幾多の苦難の道が待ち構えており、
それを乗り越え、また煩悩を捨て切った瞬間に天へと舞い上れるのだとベートーヴェンが示してくれているようです。
弾いているときは何とも言えない心地よさに包まれ、また魂が浄化され、とても純粋な気持ちになれる、大変魅力的な曲です。
→冒頭から第2主題途中まで←お聴き下さい♪
第4楽章 Largo - Allegro risoluto (約11分)
序奏は3楽章の空気を受け継いでいるようですが、ヘ長調に転調しています。
→4楽章冒頭←をお聴き下さい♪
次々と挿入されるパッセージは次第に激しさを増しますが、
いったんそれら全てを飲み込んだ後に大爆発し放出されるのが、
この曲の災難所(←誤表記ではございません。苦笑)の3声のフーガです。
フーガのテーマの出だしが少しわかりにくいのですが、八分音符の強音に続く長いトリルが出だしの目印です。
その後16分音符で10小節にも渡るテーマが先ずは左手一本で奏でられ、様々な形(拡大形、逆行形、反行形)で現れます。
→フーガ登場直前からフーガ主題、3声のフーガの絡み、第2主題まで←お聴き下さい♪
フーガを聴く楽しみは、まずはテーマを聴きとることが第一歩なのですが、対旋律(テーマに呼応しながらも別の形を持つメロディ)も追って聴けるとさらに立体的に楽しめます。
これを弾く方はもうパニック寸前のところで大変忙しいのですが、慣れてきますとパズルゲームをはめる楽しさといいますか、陳腐な言い方をしますとモグラたたきゲームの出題者側に立ったような、まるで「モグラ出しゲーム」をしているような感覚で楽しめます。笑
モグラ(=テーマ)の顔をいろんな場所から出させるのです♪
これだけスリリングな曲ですから本番も当然冷や冷やになることも目に見えていますが、
それ以上にベートーヴェンが全身全霊をかけて作った長大な名作を皆様と共に楽しめたらなぁと願っております。
当日は同級生の大井望茂子さんがソナチネアルバムでもおなじみの19番、20番のソナタを弾き、27番のソナタも私が弾きます。
最易と最難のソナタのカップリングも珍しいと思いますので、上記の音源を聴いて続きをライヴも聴いてみたい!と思われた方、お時間ございましたら是非お越し下さいませ♪
お問い合わせはyumaism@hotmail.co.jpまでよろしくお願いいたします。
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2010.10.12 (Tue)
サッカー観戦でパワーを充電!!
8日金曜日のサッカー日本代表の試合、強豪アルゼンチンを相手に歴史的勝利を収めましたね
幸いにもその場(埼玉スタジアム2002)に居合わすことができました
メッシの負傷のニュースを聞いた時はガックリきてましたが、驚異的な回復力で日本まで来てくれた!
日本が前半でリードを奪ったこともあり、フル出場までしてくれて感謝感謝です。
この試合は新生ザックジャパンの攻撃的なサッカーを随所に見ることができ、とっても楽しめました。
香川選手の素早さ、長谷部選手のミドルシュートと安定感、本田選手の存在感、岡崎選手のゴールへの鋭い嗅覚、長友選手の驚異的な身体能力などなど・・・今後の日本代表への期待がますます高まりました。
それにしてもメッシはやはり別格。万全な状態ではないにも関わらず、ドリブルは超高速、予測不能なボールさばきで日本のDFを翻弄してましたね。
イグアインやテベスの破壊力は少し影をひそめてしまった感はぬぐえませんが、それでも見応え十分でした。
実は9月4日のパラグアイ戦も観戦し(この時が代表の試合を初めて見ました)、その時も勝利を収めてくれました。今のところ2戦2勝!!次の代表観戦はいつになるかなあ。
選手の皆さんからは夢と希望をもらえ、自分も頑張ろうと奮起するのでした。


↑メッシがボールを持つと何かが起きる!?

↑98年W杯のド派手なヒストリカルジャージを購入し観戦!

↑豪華メンバーにため息。。。

↑歴史的勝利にバンザ~イ!!

幸いにもその場(埼玉スタジアム2002)に居合わすことができました

メッシの負傷のニュースを聞いた時はガックリきてましたが、驚異的な回復力で日本まで来てくれた!
日本が前半でリードを奪ったこともあり、フル出場までしてくれて感謝感謝です。
この試合は新生ザックジャパンの攻撃的なサッカーを随所に見ることができ、とっても楽しめました。
香川選手の素早さ、長谷部選手のミドルシュートと安定感、本田選手の存在感、岡崎選手のゴールへの鋭い嗅覚、長友選手の驚異的な身体能力などなど・・・今後の日本代表への期待がますます高まりました。
それにしてもメッシはやはり別格。万全な状態ではないにも関わらず、ドリブルは超高速、予測不能なボールさばきで日本のDFを翻弄してましたね。
イグアインやテベスの破壊力は少し影をひそめてしまった感はぬぐえませんが、それでも見応え十分でした。
実は9月4日のパラグアイ戦も観戦し(この時が代表の試合を初めて見ました)、その時も勝利を収めてくれました。今のところ2戦2勝!!次の代表観戦はいつになるかなあ。
選手の皆さんからは夢と希望をもらえ、自分も頑張ろうと奮起するのでした。


↑メッシがボールを持つと何かが起きる!?

↑98年W杯のド派手なヒストリカルジャージを購入し観戦!

↑豪華メンバーにため息。。。

↑歴史的勝利にバンザ~イ!!
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